超拡散希望《単刀直入;稲田朋美政調会長に公開質問状》

水間氏は良く百人切り裁判のことを話に出してくることがありますが、裁判と言うものを全く理解できていないことが良く分かります。いや、もちろん裁判だけでなく理論的な物が全般的にダメなのでしょうが。

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●超拡散希望《単刀直入;稲田朋美政調会長に公開質問状》

■今日の産経新聞を見て驚きました。


「百人斬り裁判」の公判中に衆議院選挙に出馬して、現在、自民党政調会長になっている稲田朋美衆議院議員が、産経新聞の“単刀直言”のインタビューに応えて「私は特定のマスコミ批判は避けたい。ただ日中戦争の南京戦に絡む“百人斬り”に関する報道の行方には注意しているんですけどね。朝日にはぜひもう一度再精査をお願いしたい」と、無責任な発言をしていました。今まで「公」に「百人斬り裁判」を問題視したことはありませんが、この発言だけは看過出来ません。記事の中で、都道府県に江沢民銅像を建てるなどと話題をとった二階衆議院議員について、「政調会長って、いろんなところに地雷が埋まっていて大変ですよ。……うれしかったのは、二階さんと仲良しになったことかしら」など、身近で見ていた者には自然な発言のように思えます。


【公開質問】
これは稲田朋美衆議院議員を批判しているのではなく、「国の名誉のために戦う」と寝食を忘れて「戦っていた」と言われているらしい稲田朋美百人斬り訴訟原告側弁護人が、何故、「百人斬り裁判で勝訴できる可能性のあった決定的な証拠」を、地裁から最高裁まで使わないで負けたのかを公開質問します。 その証拠とは、内閣府賞勲局が作成してくれた野田・向井両少尉に関する勲章の授与に関する回答書です。


小生は、南京攻略戦総司令官・松井石根大将→田中正明松井石根亜細亜協会会長秘書兼同機関紙編集長)→水間政憲と直系の流れに存在しているのであり、今回の南京攻略戦のコメントは、松井石根大将と田中正明先生だけでなく国家国民の名誉と誇りにかけて見過ごすことは出来ませんでした。


百人斬り裁判では、毎日新聞社最高裁まで「事実を取材し事実を報道しました」と、繰り返し述べていたので、小生が地裁公判中に提供した内閣府賞勲局の回答は、本来、毎日新聞が連載した「百人斬り競争」が事実であれば、最高の武勲として野田・向井両少尉には各2〜3個「金鵄勲章が叙しされていたはずなのですが、野田・向井両少尉に【金鵄勲章】が一つも授与されてないとの回答で、決定的な証拠だったのです。

佐藤振寿元毎日新聞カメラマンが、地裁で証言する前日(2004年7月11日)に稲田朋美弁護士に提供したとき、稲田弁護士「わぁ〜凄い」と感動した声を発すると、隣にいた高池弁護士が「(勲章)もらってないのに何が凄いの」と応じたところ、稲田弁護士「先生もらってないから凄いじゃないですか」と、稲田朋美弁護士は、その賞勲局作成の授与記録が、決定的な証拠価値があることを一瞬で認めていたのですが、地裁・高裁・最高裁に証拠として提出することはありませんでした。

この決定的な証拠を何故、使わなかったのか、納得が行かず2007年2月21日、衆議院内閣委員会で戸井田とおる衆議院議員に、野田・向井両少尉の勲章叙しに関して、政府の正式な確認を求めて頂きました。

福下政府参考人「賞勲局の保管している資料には、向井敏明さんに金鵄勲章が授与されたという記録はございません。…」と、議事録に記録されています。

南京攻略戦問題は、慰安婦問題以上に国家国民の名誉と誇りを傷つけていますが、中国が「南京大虐殺」の象徴としていた「百人斬り競争」が、虚偽として勝訴していたら、中国はユネスコへ「南京大虐殺」など、恥ずかしくて登録申請できなかったでしょう。


稲田朋美衆議院議員は、何故、御自身も「凄い」と評価した決定的な証拠を法廷に出さなかったのですか。この質問は、政権与党の政調会長として、国家の命運を左右する要職にあるこで、正式に回答する必要がありますので、記者会見を開催して答えられるのが、よろしいかと存じます。

※「百人斬り競争裁判」の詳細は、拙著『「反日」包囲網の正体』(PHP研究所)をご覧くださいと言いたいのですが絶版になっておりますが電子図書は大丈夫です。

※ジャーナリスト水間政憲;インターネットだけ転載フリー〈条件・全文掲載〉http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/


本題に入る前にちょっと指摘をしておきますが、

>小生は、南京攻略戦総司令官・松井石根大将→田中正明松井石根亜細亜協会会長秘書兼同機関紙編集長)→水間政憲と直系の流れに存在している

田中正明氏と言えば、松井石根氏に勝手に加筆・修正・削除を加えて、松井氏の書いていたことを捻じ曲げた方です。
(興味のある方はこのあたりを参照のこと→http://d.hatena.ne.jp/Jodorowsky/20080708 ホドロフスキの記録帳 松井石根大将「陣中日記」改竄の怪)それの「直系」などと称すのですから、つまりは自分の都合のよい主張のためには資料を改ざんするのもいとわないことを宣言しているようなものです。そのような方が、「一次資料が大事なのです」などと言うとは、へそで茶が沸くとはこのことでしょうね。


さて、本題ですが稲田朋美氏が、水間氏の見つけた「証拠」なるものを裁判で採用しなかったのはなぜか?と言うことのようです。

では、水間氏の「証拠」ですが、

毎日新聞が連載した「百人斬り競争」が事実であれば、最高の武勲として野田・向井両少尉には各2〜3個「金鵄勲章が叙しされていたはずなのですが、野田・向井両少尉に【金鵄勲章】が一つも授与されてないとの回答

なるほど、百人斬り競争なんて武勲を立てたなら金鵄勲章が(2〜3個と言うのはどういう考えか分かりませんが)授与されてもおかしくない…なのに勲章が授与されていないので、百人斬り競争は無かったのだ!

…という論理展開なのでしょう。一見おかしくないように見えますが、色々と前提条件が間違っていますので、この主張を頓珍漢なものにしています。
もう裁判が終わっていて、両者の主張もされつくされているのに、このようなおかしな話を出して、「だから百人斬り競争はなかった!」とか言っているあたり、やはり水間氏は理論的思考ができない人間なのだと痛感せざるを得ません。

裁判所で判断された百人斬りの実態は「戦闘行為内で敵兵を切った、と言うものではなく捕虜を切ったという被告の主張は迫真性を有するもので、原告の主張は採用できない。と言うものでした。

戦闘中にバッタバッタと敵兵を斬りまくり武勲を立てた、と言うのであればなるほど、金鵄勲章を授与されるかもしれませんが、その実態が捕虜を切って数を増やしていたのであれば、これは武勲を申請する(要するに上官)方もこれでは推薦できないでしょう。

と言うわけで、水間氏の「戦闘で百人斬りをやったのなら勲章を授与されるはず!」と言うのは「実際は捕虜を切ったものが多い」という裁判所の判断に実に適合するものです。そりゃ、捕虜を切った人数競争で勲章を申請なんかできないよね。

いやはや、これでは稲田氏が証拠として採用なんかするわけもないというものです。


とまあ、こんな簡単な理論展開も理解できていない御様子の水間氏ですから、理論的な物の考え方ができていないということは間違いないでしょう。そういう人に付和雷同したがる方も理論的な物の考え方ができないというのも、推して知るべしを言うところでしょうか。

参考
Apes! Not Monkeys! はてな別館 [南京事件]右派論壇人における“勝利の方程式
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20141006/p1