先日の件 追記 そのほか。

昨日、水間氏の妄言を調べるために何か所のサイトを参考にさせていただき、トラックバックをしたところ予想以上の反応をいただきまして(このサイトにしては、です)、ちょっと説明が不十分なところなどを追記しておきたいと思います。

まず、そもそもの話の元は、アメリカの従軍慰安婦の碑を撤去するために署名をするという話がありました(予定数の25000を超えたそうです…やれやれ)。

毎度毎度の話ですが、従軍慰安婦問題で「慰安婦はなかった!」とか言い出す人は「否定論という史実を無視したこと」から始まっている以上、論拠に進歩などあるはずもありません。
ですからこれに関しての否定論者はレベルが下がることこそあれ、上がることは絶対にないのですが(南京事件否定論者も同じですね)ことにひどいのは私のウオッチしている「自称」ジャーナリストの水間政憲氏です。

水間氏のひどさについては、まあ彼のブログ
http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/
こちらをご覧になればわかりますが、南京事件否定論やら国籍法改正反対とか色々と「反日」を目の敵にして商売をしている人です。

このブログをご覧いただいてもダイジェストで十分お分かりいただけると思います。

それで、水間氏はよく自分の文章(そもそも水間氏の文章自体がひどい内容ですがです)だけではなく、メールなどで貰った文章を転載しているのですが…今回の転載文は一段とひどい内容で(だけではなくひどい悪文で)した。それについては前日のブログに転載してあるので、そちらをご覧になっていただければわかります。

とりあえず、日系新聞の慰安婦報道が偏向しているとケチをつける内容でした。
もともとの日系の新聞はこちら。

Capital新聞 最新号
http://www.iii-media.net/CAPITAL/

記事の内容自体は簡単に碑の内容をとりあげ、自民党議員が先日訪れて「事実無根だ」とケチをつけて行ったことや、ニューヨーク総領事が桜の木や本の寄贈を条件に碑の撤去を求めた。と言う話でした。
本当にこんな交換条件で碑の撤去を求めたのであれば、相当に恥ずかしい行動なのですが・・・まあ、そのことの真偽は置いときます。(同席した副市長が「耳を疑った」と言うのも無理はないと思いますが)

こういう背景があって、先日のブログになるわけです。
http://d.hatena.ne.jp/lixyoshida/20120612/1339505343

そしてトラックバックさせていただいたところから、さらにトラックバックが戻ってきまして。

天に唾する人 Apes! Not Monkeys! はてな別館
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20120614/p2

全くもってリンク先の通りです。Apemanさん、わざわざありがとうございました。


「悪文であるから」という理由でケチをつけるのは、確かに問題があるとは私も思いつつも、それでもついつい取り上げざるを得ません。
実はこの「米国のなでしこ」さんは前にも、水間氏のブログにも登場していて、それがまあ、内容も文章もひどいのなんの。
http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-762.html

こういう文章を取り上げる人が、仮にも「自称」ジャーナリストとは一体どういうことなのか・・・また、こういう物を「一部だけ」取り出して自説の強調に利用しようとする自称愛国者の方々が多いので、以下のように指摘しておきたいと思います。

国を守りたいなら自国語をまず守りましょう、と。


ついでに、ブックマークでいただいたコメントにも少し言及しておきたいと思います。
>なにもレイシズムの問題などいっていない。60年前の慰安婦問題で、今、現地で日系人、日本人が攻撃をうけているか、いないか、ということ。

というコメントをいただきましたが、

外務省が、日系の子供達へのいじめというものは、補習校の校長などに聞いても、そういった例はなかったと、自民党公聴会で、返答していましたが、*現実は、日系新聞の日本人を蔑む記事、外務省、教育者、日系コミュニティー日系人会などの冷淡な対応が、実は、「形」を**変えた抑圧であり、「いじめ」迫害となっているのです!**

日系の子どもへのいじめはなかった、とはっきり返答されていますね。
そして、
「日系新聞の日本人を蔑む記事、外務省、教育者、日系コミュニティー日系人会などの冷淡な対応」が「形を変えたいじめである」と言っているわけですが、当然ながらそれに関しての事実は確認されてないわけですので、いじめ問題などは現実の問題ではありません。

それよりも現実に存在しない「いじめ問題」を抑えるために、歴史的事実を抹殺しようとかかるというのは理解に苦しみます。

親身になって対応してくれない外務省へ、いじめで被害を受けた日系家族が、どうして名乗りでるような危険なことをするでしょうか?
逆に、名前、住所、学校を、調べられて、ブラックリストに載せられて、韓国側に、情報を、伝えられるかもしれないという脅迫感、恐怖を、感じるのですから、子供を、守る為に、ますます、一番、信用のならない、一番、頼りにならない外務省へ、相談しないのです。

存在しないいじめ問題で「いじめで被害を受けた日系家族が、どうして名乗り出るような」と言いだすあたり、しごく上品に申し上げて「米国のなでしこ」さんの想像力の豊かさに、感嘆を抱かざるを得ません。

つまり、「いじめられている家族がいるに違いないが、名乗り出ることができないから知られないんだ」と言う…じゃあ、あなたはいじめが実在ていることは知らないんじゃん。

…ちなみに「日系新聞の日本人を蔑む記事、外務省、教育者、日系コミュニティー日系人会など」と言うことは、日系社会ほぼすべてを指すのではないでしょうか?