週刊新潮を通して見ると…【フリージャパンウオッチ】

水間氏は、先日発行された週刊新潮に自分のコメントが載っていることもあって、実際に週刊新潮がでるまでは大喜びで紹介していました。

が、実際に出てみると、どうやら水間氏の気に入らない人のインタビューも乗っていたらしく、その人をけなすのに必死です。

全文転載すると量が多いので、リンク先のみ転載します。

緊急拡散《3月8日発売の週刊新潮に南京問題にトドメを刺す、3頁の特集記事が掲載されます》
http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-746.html

週刊新潮「南京特集」の反響》
http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-747.html

超拡散《日本再興の光明は春とともにやって来ました》
http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-749.html


まず、
緊急拡散《3月8日発売の週刊新潮に南京問題にトドメを刺す、3頁の特集記事が掲載されます》
http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-746.html

いや、3ページの特集でトドメを刺すって…

>『週刊新潮』は、いまや我が国で数少ない保守思想をベースにした週刊誌ですが、今回の記事はマスメディアの一翼を担う『週刊新潮』でも3頁の特集記事は8年振りです。今回の快挙を応援しない人物は、日本人じゃないくらいの熱誠をもって応えたいものです。

「快挙」ですって、で、支援しない人は日本人じゃないそうです。(笑)

さて、そこまで言うのならと思って、私も週刊新潮を買ってみました。まんまと水間氏に載せられた感がありますが…

週刊新潮に乗っていたのは
河村たかしを後ろから撃つ朝日新聞
というもので、相変わらず「南京の実相」を持ち出して「大規模虐殺は無かった!」というもので、もう何周遅れの議論ですか?という話でした。


「南京の実相」の内容自体は、これとほぼ同じです。
http://www.toidatoru.com/pdf/nankin.pdf
http://www.toidatoru.com/pdf/nankin2.pdf


そしてこの「日本の前途と歴史教育を考える会」の南京問題小委員会が「南京事件は事実ではない」と結論づけたようです。それで、この報告を本にしたのが「南京の実相」なのですが、この報告書の内容自体がもの凄く無理のある話で、水間氏はこういうのを「一次資料だ!」などともてはやしていますが、まあ、以下の反論にまともに答えてから言ってもらいたいものですね。

「南京の実相」を読む (1)「2万人すら認めなかった」というトリック
http://www.geocities.jp/yu77799/nankin/jissou1.html

「南京の実相」を読む (2)戸井田議員の奇妙な「解釈」
http://www.geocities.jp/yu77799/nankin/jissou2.html

「南京の実相」を読む (3)国際連盟と中国 なぜ「提訴」しなかったのか
http://www.geocities.jp/yu77799/nankin/jissou3.html

「南京問題小委員会の調査検証の総括」批判のために(1)
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20090111

「戸井田報告」=「南京の実相」批判のページ(1)
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/1851.html

「戸井田報告」=「南京の実相」批判のページ(2)
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/1853.html


「南京の実相」の主張のメインは
中華民国国際連盟に南京で2万人虐殺があったと演説したが、各国政府に相手にされなかった」というものですが、そもそも国際連盟で演説した人はそういう意図で演説していないのですが、そこは完全に無視しているのが水間氏あたりのいつものパターンです。

南京の実相自体への検証は上記リンクを読んでいただければよく分かると思います。いかに、「南京の実相」と言うのが無茶苦茶な主張をしているかわかるというものです。

…それにしても国民の選良たる国会議員が、こんなお粗末極まりない主張を堂々としていることに日本国民として恥を覚えずにはいられません。
君達、「南京の実相」を海外に配布するとか「日本人はこんな恥ずかしい政治家を選んでましたよ〜」と全力で宣伝しなくていいから。それこそ国益を損ねるから。


さて、南京の実相そのものについてはこの辺で。
あと、水間氏の妄言にいつも通り突っ込みます。

週刊新潮「南京特集」の反響》
http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-747.html

>記事の中に「先の中山氏らの検証作業にも加わった『史実を世界に発信する会』事務局長の茂木弘道氏はこう喝破した。」と、リード文があり、それに対して、事情通から「これってひどいな」とか「俺なら張り倒す」「茂木らしい」などなど、いままでの彼の素行を知っていらっしゃる方々の怒りは、凄いものがありました。


どうも水間氏は茂木氏が大嫌いのようです。主張の内容は両氏とも大差がないのですが、まあ、彼らの中にも色々あるのでしょう。


>善意で解釈すると、『南京の実相』があまりにも素晴らしいので、「検証作業に加わった」との夢でもを見られたことが、つい口から出てしまったことなのでしょう。

どの辺が素晴らしいのかと小一時間(ry


>いずれにしても、なにも知らない読者の皆様が誤解をされないようにしておきますが、自民党歴史議連の「南京問題の検証作業」には、茂木氏は100%関係ないことをここで明らかにしておきます。

どっちでもいいです。


…で終わったかと思ったら、まだ執念深く言ってるよ!

超拡散《日本再興の光明は春とともにやって来ました》
http://mizumajyoukou.blog57.fc2.com/blog-entry-749.html

>今回の同特集には、中山成彬先生の「発言を捏造」して、怪文書(国民新聞;平成21年1月25日号・内外雑報)を出したとんでもない人物も登場しており、周囲が騒がしくなっておりました。


いつものもって回った書き方で、この「とんでもない人物」誰のことかと思ったらどうやら茂木氏のことらしいです。
国民新聞(これもアレな主張ばかりですが)のリンクにその日付が見当たらないのですが、検索したらこういう物がヒットしまして…

http://blog.livedoor.jp/the_radical_right/archives/52148552.html
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最悪の保守ビジネスマン or 売国奴の「茂木弘道

茂木弘道」は「つくる会」では、小林よしのり氏を追い出す張本人として大活躍し、更に、「史実を世界に発信する会」で事務局長として「中山成彬・元文科相の私文書偽造」までやっちゃいましたよ!!

そもそも、「史実を世界に発信する会」は英訳した本を海外に発信していることを目的を大義名分として振りかざし1000万円以上も支援金を集ているが、実は日本国内だけ宣伝しまくっている。
つまり、海外へは全くといっていいほど宣伝していないので、海外からのアクセスはほとんどない、とんでもサイトときたもんだ。
茂木弘道」なる人物は、「最悪の保守ビジネスマン」なのか、それとも「売国奴」なのか。。

========国民新聞 平成21年1月25日(日) 内外雑報より========
中山成彬氏が茂木弘道氏の怪文書に激怒
 国民新聞前号の書評欄に掲載された『南京の実相』の評者宛に「史実を世界に発信する会」の茂木弘道事務局長から驚くべき手紙が届いた。
 内容は、同書を監修した中山・元文科相に茂木氏が自身の南京事件に関する論文を送ったところ、中山氏から「指摘箇所が間違っていたことは分かっており、今後は十分注意する」旨の返信のコピーを添え、販売・PR活動を控えた方がいいという。
 同書を編集したジャーナリストの水間改憲氏によると、中山氏は「私も秘書もこんな文書を出していない、これは酷い話だ」と私文書を偽造されて激怒しているという。
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よりにもよって、せと弘幸のブログですが、コメント欄への投稿なので誰が書いた物かは分かりません。

水間氏の書きぶりですと、なんだかそういうことはあったらしいですが…

> 同書を編集したジャーナリストの水間改憲氏によると、中山氏は「私も秘書もこんな文書を出していない、これは酷い話だ」と私文書を偽造されて激怒しているという。

中山氏本人が言ったかどうかわからない話です。何しろ水間氏自身の伝聞ですからねぇ。

>これを機会に、平穏な国民や先輩方を誤誘導している怪しげな輩を、一掃できる切っ掛けになればいいと思っております。

ご自分のことですね本当にありがとうございました。


もうひとつ、その同じ週刊新潮3月15日号に渡辺淳一氏が「南京虐殺に思う」と言う文章を寄稿しています。極めて常識的な文章で、ある意味感心しました。
ちょっと引用します。

>それにしても、当時の南京市内の様子を想像すると、身の毛もよだつ。その時、勝ち誇った日本軍は南京市内に入場した(中略)そこで、彼らがやらかしたことは、略奪と暴行。日本軍はそんなに統率のとれていない野蛮な軍隊だったのか、と悲しくなるが、かつて、中国を転戦していた親戚の叔父さんに聞いた分では、街に入ると、それに近いことをやっていた、とのこと。(中略)被害者側の南京市が、三十万人という数字を出しているのに対して、加害者側の日本人が、そこまではいっていない、というのはナンセンスな話。その数字が正しいか否かより、まず、そういうことは断じてするべきではない。してはいけないことと、肝に銘じるべきである。(後略)


同じ号に載っている南京事件否定論を、極めて常識的に全面否定するという珍妙な事態になっております。
…いやはや、これは編集側は何とも思わなかったんでしょうかねぇ?
ついでに言うと、水間氏はご自分のコメントが載った号をちゃんと読んでないのでしょうか?茂木氏を批判する前にもっともっとやるべきことが(水間氏の価値観からすれば)あるように思えます。